こんにちは、大阪府豊中市ほまれ鍼灸接骨院の富本です。
今回は、鍼灸院に行くメリットとデメリットについて書きたいと思います。
皆さんは鍼灸院や鍼灸治療と聞いてどんなイメージを持たれますか?
『古臭さそうな治療室で愛想の悪い先生がいてそう。。。』
『なんだかちょっと怖そう。。。』
『注射は苦手だし、鍼も痛そうで私はちょっと。。。』
こんなイメージを持たれている人が多いかもしれませんね。
鍼灸とGoogleで検索すると関連ワードにギックリ腰が出てくるので、『ギックリ腰が一発で治るところ』なんてイメージを持たれている人もいるかもしれません。
それか最近では、お顔の美容鍼などのイメージを強く持たれている人も多いかもしれませんね。
ギックリ腰の治療から美容まで、幅広く効果を出せる鍼灸治療だからこそ、逆に『どんな時に行くところなのか?』、『整骨院や整体院と比べるとどうなのか?』といった疑問が浮かんでくるのではないでしょうか?
鍼灸には他の治療法にはない絶対的なメリットがある反面、人によってはデメリットと感じる部分もあります。
それぞれの治療法や院の内容や特性を理解して、治療院を選ぶようにしましょう。
目次
どんな時に鍼灸院に行くべきか?
まず、整骨院や整体院よりも鍼灸院を選ぶメリットとデメリットについて考えるよりも、そもそも、『鍼灸院ってどんな時に行くべきなのかわからない』という人が世間一般の感覚かと思います。
日本で鍼治療を受けたことがある人の割合は約5%程度と言われており、ほとんどの方が鍼治療を受けたことがないので、それも当然といえば当然かもしれませんが、結論から言って、どんな時、どんな症状であっても鍼灸院に行って大丈夫です。
というのも、鍼治療は基本的には腰痛や坐骨神経痛、肩こりや首こりといった筋肉や関節の痛みに対して非常に有効な治療法なのですが、それ以外にも花粉症や自律神経失調症などの様々な症状に対しての効果が期待できる治療なのです。
このように、何かすでに問題を抱えていて(腰が痛いetc)、それを解決するための治療方法として非常に有効な鍼治療ですが、それ以外でも、アスリートやスポーツ選手がコンディショニングとして鍼を受けたりすることがあるように、健康な状態の人をさらに健康にするような効果もあるので、基本的にはどのような状態であっても対応できるのが鍼治療の魅力の一つです。
(もちろん適応疾患ではないものもあります。)
ですので、『鍼灸院ってどんな時にいったらいいのかわからない』と言われがちですが、基本的にはいつ、どのような状態で来ていただいても大丈夫なのが鍼灸院です。
ただし、そうはいっても、腰が痛くなった場合に、整体や整骨院を飛ばしていきなり鍼治療を受けに鍼灸院に来られる方は非常に少なく、大概の場合、鍼灸院に来られるのは、整体や整骨院、整形外科で治らなかった症状でお悩みの方がほとんどなので、他の治療院などと比べると比較的重症の方が多いかもしれません。
鍼灸院を選ぶメリット
まずはメリットの方から見ていきましょう。
整骨院や整体院よりも鍼灸院を選ぶメリットは主に以下の3つです。
- 圧倒的な治療効果
- 主訴以外の治療効果も
- 副作用がない
圧倒的な治療効果
何を隠そう一番のメリットはやはり治療効果です。
これにつきます。
鍼灸治療は筋肉や腱、関節などが痛む運動器疾患の治療において絶大な効果を発揮します。
マッサージや整体では手や指が届く範囲の組織にしかアプローチできませんが、鍼治療の場合は、深層で凝り固まっている筋肉に対しても直接刺激を加えることが可能です。
慢性的な腰痛や、繰り返すぎっくり腰、頑固な肩こりやそれに付随する頭痛や眼精疲労といった症状は、どれも深部の筋肉が固まってしまった結果発症する可能性が高くなることから、それらに対して直接アプローチすることができるのは、他のマッサージや整体とは違う非常に大きなメリットです。
整骨院や整形外科、整体院に長年通っていても良くならなかった腰痛や肩こりが鍼灸院に行ったら一発で治ったなんていう話は決して珍しくなく、急性の怪我から慢性的な痛みまで絶大な治療効果を発揮します。
また鍼灸治療の対象疾患は運動器疾患だけでなく、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患から、頭痛やめまい、不眠症などの自律神経疾患まで幅広い疾患に効果があるとされており、今もなお治療対象となる疾患や治療効果について日夜研究が進められています。
また、ギックリ腰に対して明確に効果のある治療ができるのも鍼灸の非常に大きな魅力の一つです。
普通ギックリ腰になって整形外科や整骨院、整体院に行っても、湿布と痛み止めを処方されて帰らされたり、帰らされるだけならまだいい方ですが、ギックリ腰なのに腰をマッサージされて逆に悪化させてしまったりと、なかなか有効な治療を行なってもらえないことが多い中で、鍼灸治療は唯一と言っても過言ではないほど、ぎっくり腰に対して積極的な治療を行えます。
状態や程度にもよりますが、腰を曲げてくの字の姿勢で来院した人が、治療後背筋を伸ばしてスタスタと歩いて帰ることも珍しくありません。
また少ない治療回数で高い効果を発揮できることも大きなメリットの一つです。
ギックリ腰の場合は多くの場合、1回から3回程度で大幅に痛みを軽減させることが可能ですし、慢性的に悩まされている腰痛や肩こりでも3〜5回程度で明確な効果を実感していただける場合がほとんどです。
ただし鍼灸治療の効果は患者様一人一人の健康状態に依存するので、何か他に持病があったりする場合は治療に回数が必要となることがありますが、それでも他の治療法と比べても治療回数が少なく済むのは間違いありません。
主訴以外の治療効果も
二つ目のメリットが主訴以外の治療効果も見込める点です。
鍼治療をしていると、患者さんから『腰が痛くて鍼をしてもらっているのに、気づいたらいつの間にか、昔から悩んでいた便秘や下痢の問題が気にならなくなっていた。』といった話をよく聞きます。
これは決して勝手に治ったのではなく、『鍼灸治療を受けたことにより発生した生体反応の結果』として症状が消失しています。
鍼灸治療をすると、自律神経の交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態へと体内のスイッチが切り替わります。
現代のストレス過多社会では交感神経が常に優位になっていることが多く、これによって慢性的に痛みを抱えている人や不眠などの不定愁訴を抱えている人が多々います。
このような人が鍼灸治療を受けると、交感神経が優位な状態から副交感神経が優位な状態へと体内のスイッチが切り替わり、結果として本来の目的としていた治療効果以外の症状の改善が見込めることも多々あります。
また鍼をすることによって、血圧が下がったり、血糖値が下がったりと、体にとって良い反応が多数見られます。
思いがけない症状の改善が見られるのも鍼治療の大きな魅力の一つです。
副作用がない
副作用がないことも非常に大きなメリットの一つです。
これは特に整形外科と比較した場合ですが、腰を痛めて病院を受診すると多くの場合、痛み止めと湿布が処方されます。
痛み止めは確かに効果がありますが、その一方で薬には依存性と副作用があります。
摂取する薬によって、眠気が出たり発疹が出たりと副作用の種類は様々ですが、薬を飲むことによって体には何らかの副作用が生じています。
用法容量を守って服用し早期に症状が改善した場合は良いですが、なかなか症状が改善せず薬に依存するケースも多々あり、その結果、長期間薬を服用することによって、胃や肝臓、腎臓を悪くしている人も非常に多いです。
一方で鍼灸治療には副作用がありません。
鍼治療を受けた結果、自律神経の副交感神経が優位となり、結果として眠気が発生することもありますが、それは決して副作用と言うほど抗えないものでもなく、全ての人に出現する反応でもありません。
唯一副作用としてあげるなら、鍼を刺す際の刺鍼事故ですが、そちらはデメリットの欄に詳しく記載します。
鍼灸院を選ぶデメリット
メリットばかり書いていても説得力がありませんので、デメリットについても見ていきましょう。
整骨院や整体院と比べて鍼灸院を選ぶデメリットは以下の3つです。
- 料金が高い
- 治療が痛い(響きが苦手)
- 医療事故の可能性
料金が高い(傾向にある)
まず最初に挙げられるデメリットが治療にかかる料金です。
鍼灸治療は医師の同意があれば特定の疾患は保険適応で治療を受けることが可能です。
その場合は、自己負担の金額は保険の負担割合に準じた金額になるので、ここでは自由診療として鍼灸治療を受けた場合について考えます。
自由診療ですから、それぞれの治療院が料金を自由に設定できます。
提供している治療の内容だったり、院の内外装、立地条件などを加味して、それぞれの院が独自に治療の料金を設定しているわけですが、大体平均すると一回あたり5000円〜6000円の治療費を設定している院が多い印象です。
人通りが多いアクセスの良い場所にあれば、テナントの家賃も高くなるので、その分治療費も高く設定する必要がありますし、最近流行りの美容鍼をメインでおこなっている鍼灸院であれば内装にもお金をかける必要があるので、当然その分のコストも治療費に上乗せされています。
内外装や立地に力を入れている都会の鍼灸院なら一回の治療で1万円や2万円の料金を設定している院もあります。
鍼灸院における収益のほとんどは患者様からいただく治療費なので、院を運営していくのに必要なランニングコストが高くなればなるほど、患者様からいただく治療費も高く設定する必要があるので、料金については正直、それぞれの院の運営スタイルによってばらつきがあります。
今回の記事を書くに当たって、都会から田舎まで料金が記載されている鍼灸院(鍼灸整骨院)のHPを100件確認して平均した金額が5316円でした。
ですのでここは、一回あたり5000円と考えましょう。
鍼灸整骨院として運営していて、鍼灸治療を整骨院の保険治療と同時に行う自費治療として一回当たり1000円〜2000円程度に設定している院も結構ありますが、鍼灸を保険で行なっている院と保険と併用している例などは今回は除外したいと思います。
さて、一回5000円。
皆さんはこの金額を目にして高いと思いますか?それとも安いと思いますか?
5000円という金額だけを見ると高いと思うのではないでしょうか?
当然です。
物価が上がり続けているにも関わらず、給料が上がらない現在の社会では5000円はどんな人にとっても決して安い金額ではありません。
では、整骨院や整形外科、整体院などと比べてみるとどうでしょうか?
まずは整形外科と比較した場合。
鍼灸院or整形外科
整形外科で行われるリハビリは基本全て保険適応なので、負担割合にもよりますが、基本的に一回500円程度のところが多いでしょう。
500円と聞くと鍼灸院の一回当たりの治療費と比べて非常に安く感じますが、重要なのは治療効果です。
整形外科のリハビリで果たして本当に痛みは取れるのでしょうか?
よほど大きい病院でスポーツ疾患などを専門に扱っている病院を除き、ほとんどの町医者では、腰を痛めた人が受診した場合、レントゲンを撮影して異常がなかった場合、痛み止めを処方して腰に電気を当てて終了です。
理学療法士さんがいるような病院では運動療法やマッサージ、ストレッチなどを行っている病院もありますが、多くはありませんし、本当の意味で専門的なリハビリを行なっている病院は一握りです。
筆者は整形外科クリニックで3年間働いていた経験があるので、身を持って実感していますが、整形外科に通って治ったという腰痛の多くは、リハビリによって治った腰痛ではなく、時間経過によって痛みが軽減したものがほとんどです。
例え一回あたりの金額が安かったとしても、その分頻繁にいくことが求められることもあり、治療にかかる時間や病院に行くまでの時間、完治までにかかる期間を考慮すると、決して一概に安いとは言えないのではないでしょうか?
(整形外科クリニックを批判する内容ではありませんので悪しからず。)
鍼灸院or整骨院
『整骨院は保険が効くから治療費が安く済む』と思っている人は多いのではないでしょうか?
確かに整骨院では保険が使用できますが、それはあくまで急性の怪我に限ったものであり、筋肉の緊張やコリから来る慢性的な痛みに対しては保険は使用できません。
いつから痛くなってきたかわからないような慢性的な腰痛や肩こりなどは保険の適応外です。
あれ、『昔肩こりや慢性腰痛で整骨院に行った際、保険を使って施術を受けたような?、、、』と思った方。
それは違法です。
その整骨院は保険請求に関してグレーなことをしている可能性が非常に高いです。
決してあなたが直接違法なことをしたわけではありませんが、ルール違反だと知りながら整骨院に通うのは不正に関与しているのと同じです。
保険を使用しているので治療にかかる費用は当然安くなりますが、ルールを守っていないような整骨院にかかるのはやめましょう。
まともな整骨院の場合は、慢性疾患などは保険が使えない旨をしっかり伝えてくれると思いますし、その場合は自費治療となるので、鍼灸院の一回あたりの金額と遜色ない程度の治療費が必要となるかと思います。
ですので、一概に鍼灸院は整骨院に比べて治療費が高いとは言えないかと思います。
鍼灸院or整体(リラクゼーション)
最後に整体院と比べてみたいと思いますが、整体院は基本的に完全に自費なので、鍼灸院と同じく院それぞれで値段設定をしています。
あくまでも治療ではなくリラクゼーションの一環ということもあり、長い時間のコースを作っている院も多いので、施術時間が長くなればなるほど料金も高くなるのが一般的ではないでしょうか。
これも同じくGoogleで『整体 料金』と検索して、100件近いHPを拝見して平均の数字を出してみました。
治療時間が異なれば料金も変わるのが当然なので、ここでは一律60分の整体の料金で平均を計算しました。
結果は約4000円。
整体の方がやや安いという結果となりました。
鍼灸院の平均の治療料金と比べると、整体の方が1000円以上安いと言う結果となりましたが、正直、整体院やリラクセーションの施術の腕はピンキリです。
『整体師』という国家資格が存在しないことから、誰でもすぐに整体師と名乗れる状況の現在、解剖学や生理学に関する知識が全く無い状態で整体をおこなっている整体師も沢山いるので、正直個人的には鍼灸治療と比較する以前に選択肢から除外すべきかと思います。
もちろん中には極めて優秀な、いわゆるゴッドハンドのような整体師もいるでしょうが、そんな整体師を見つけるのは宝くじを当てるのと同じかそれ以上に難しいのではないかと思います。
第一、そんな整体師でしたら治療費も高額でしょうから、鍼灸と比較しても治療費の面でもメリットにならないでしょう。
治療が痛い(響きが苦手)
治療が痛い(実際にはそんなに痛くないが、漫然と痛いというイメージを持たれている)のもデメリットの一つです。
鍼と聞くと、どうしても注射針をイメージされて治療が痛いと思い犬猿されがちです。
ただしこれは完全にお門違いで、鍼灸治療において使用する鍼の太さは注射針とは比べものにならないほど細いもので、鍼を刺した瞬間の痛みというのはほとんどありません。
実際、初めて鍼を受ける患者さんに対して最初の鍼を刺入した後に『鍼を刺しましたよ』と患者に伝えると『えっ!もう刺さっているんですか?何も感じなくてわからなかったです!』と言われることがしょっちゅうです。
鍼を刺す瞬間の痛みというのは、皆さんが想像している以上に感じないレベルの刺激量です。
ただし、鍼が身体の悪いところに当たった時に感じる鍼特有の『響き』という感覚は発生します。
この響きという感覚は、言葉で説明するのが非常に難しいのですが、例えるならマッサージを受けている際、いい感じのところを刺激してもらっている時に感じる『あ〜そこそこ』といった感覚に非常に近い刺激です。
『効いてるな〜』という感覚の強いバージョンと表現するとしっくりくるかもしれません。
この響きという感覚は鍼治療において非常に重要で、治療中の響きの出現具合が症状の改善具合と一致するとまで言われている非常に重要な感覚なのですが、今まで鍼を受けたことがない人にとって初めての感覚となるので、一部の人にとっては『痛い、苦手、気持ち悪い』と思われることも多いようです。
これまでの経験上、若い女性はこの『響く』という感覚が苦手な人が多い印象です。
好きな人はこの感覚がないと嫌というくらいですが、苦手な人にとってはデメリットの一つと感じるかもしれません。
響きについて詳しくは、鍼治療は痛いのか?をご参照下さい。
医療事故の可能性
最後に最も大きなデメリットとして挙げられるのが医療事故の可能性です。
実際①と②は院によって料金設定も治療方針も違いますので、院を選ぶ際に吟味することで避けることができるデメリットですが、医療事故の可能性は鍼治療を受ける上で100%避けることはできません。
鍼灸治療は他の治療法と違って、体内に直接鍼を刺入することから、誤った方法で行った場合は医療事故が発生します。
鍼灸治療で発生する医療事故は大きく分けて『感染症』と『臓器損傷』の2種類です。
・鍼による感染症
昔は公衆衛生に関する考えが浸透していなかったこともあり、鍼治療をした後に、患者や術者が感染症に感染することが少なくない頻度でありました。
鍼を使い回しにしていたり、ろくに手を洗わずに鍼や患者の体に触ったり、、、etc
現在では、養成校において衛生に関する指導が徹底的に行われていることに加えて、多くの鍼灸院が使い捨ての鍼を使用しているので、鍼治療を受けることによる感染症の発生リスクはほとんどありません。
・鍼による臓器損傷
鍼治療は体内に鍼を刺入することから、刺す場所や深さを誤った場合に体内の重要な臓器を損傷する医療事故が発生する可能性があります。
鍼治療による臓器損傷で代表的なものが気胸です。
肺は場所によっては体表から非常に浅い位置に存在していることから、肩こりの解消などを目的に肩や背中などに鍼をする際、誤った方法で施術すると鍼先が肺に到達し、場合によっては肺に穴が開いてしまう可能性があります。
気胸になると胸の痛みや呼吸困難や呼吸時の痛みなどが発生し、最悪の場合死亡する可能性もあります。
やや古い情報ではありますが、至学館大学短期大学部アスレチックトレーナー専攻科の近藤精司先生と東千夏先生の論文によると、1975年から2002年までの間に少なくとも130件の鍼による気胸が発生しているようです。
(参考元の論文はこちら。)
単純計算すると一年当たりで4.8件です。
鍼治療を受けるかどうか検討するに当たって、決して無視できない数字かと思います。
ただし、医療事故が発生しているのは何も鍼灸治療だけに限ったことではありません。
過去にはカイロプラクティックの施術によって命を落とした人も存在しています。
身体に施術をするということはそれだけリスクを伴うことでもあるので、本当の意味で信頼できる施術家を探す必要があるかと思います。
当院における鍼治療について
当院では上記で述べた鍼治療を受ける際のデメリットを最小限に抑え、多くの人に鍼治療の素晴らしさを知ってもらえるように努力しています。
なぜ、デメリットを『なくす』ではなく『最小限に抑える』と表現したかと言いますと、当院では鍼治療において施術中の響きの感覚を大切にしているからです。
最近では、痛くない(響かない)鍼治療や熱くないお灸という言葉を使用している鍼灸院もありますが、鍼灸治療の効果は、鍼やお灸を体に施すことによってミクロのレベルで細胞を傷つけ、そこからの修復力を促した結果として治療効果が現れますので、その観点から言うと、『痛くない鍼と熱くないお灸』なんてものは全く意味がないか非常に効果が低いと言わざるをえません。
特に当院では鍼治療を行う際に、響きの感覚を非常に重要視していますので、もしこの響くと言う感覚がどうしても苦手でやめてほしいという人は当院での治療をお勧めできません。
その他のデメリットに対しては徹底した対策を行っております。
施術前の手洗いと手指消毒を徹底して行うのは勿論のこと、鍼は使い捨てのタイプを使用し、感染症の発生を未然に防いでいます。
医療事故の可能性について、当院の鍼灸師は安全に深刺を行うことで有名な『二天堂鍼灸院』が主催する炎の鍼灸師講座を受講し、以後も研鑽を積み、他では真似できない専門的な鍼灸技術を身につけています。
また、鍼灸治療は少ない回数で治療が済むのが一つの特徴ですが、それでも継続して治療を受けてもらうことが症状の早期の回復にとって重要なことなので、通いやすいように治療の料金を設定しています。
最後に
いかがでしたでしょうか?
鍼灸治療にはメリットが沢山ある反面、デメリットもあります。
ただ、メリットとデメリットは他のどの治療法においても存在しているものなので、皆さんが自分に合った治療院を選び、悩みを解決することができれば幸いです。
鍼治療に興味が出てきたので一度試してみようかなとお考えの方は是非一度ご相談ください。
当院で行なっている大腰筋への鍼治療などは専門的な研修を受けた鍼灸師のみが安全に行える治療であり、どこの鍼灸院でも受けられるものではありません。
ご予約やそれに関するご相談はお気軽にお問い合わせ下さい。