頭痛に対する鍼灸治療について

2024.10.17

頭痛に対する鍼治療
目次

こんにちは、大阪府豊中市のほまれ鍼灸院の富本です。

今回はタイトルにもあるように、頭痛に対する鍼治療について解説したいと思います。

一般的にはあまり知られていませんが、鍼治療は頭痛に対して非常に効果的で、病院でどれだけ検査をしても原因がわからなかった頭痛であっても、数回鍼をした結果、大幅に痛みが軽減する場合も少なくありません。

鍼灸治療で効果が期待できる頭痛は、首肩の筋肉の緊張が原因で発症する筋緊張性頭痛や片頭痛であり、当院での治療成績が最も良い症状の一つでもあります。

頭痛に関する鍼治療について詳しく説明していきたいと思います。

鍼治療が効くタイプの頭痛 

『鍼が頭痛に効くなんて想像もしなかった。』

頭痛で来院した患者さんに対して鍼を行う際に必ずといっていいほど言われる言葉です。

確かに鍼治療は頭痛に対して非常に有効な治療法ですが、すべての頭痛に効くわけではありません。

鍼治療が効果的なタイプの頭痛は機能性の頭痛です。

機能性とはつまり、病院で行う画像検査において異常をきたさないタイプの頭痛のことを指します。

代表的なものは以下の二つです。

  • 筋緊張性頭痛
  • 片頭痛

両者は代表的な頭痛の分類ですが、それぞれ別の原因によって発症しています。

どちらの頭痛であっても鍼治療を行うことで即効性の効果が期待できますが、特に筋肉の緊張が原因となって発症する緊張性頭痛の場合は、施術直後から頭がすっきりと軽くなったと言われる方も少なくありません。

体に鍼をすることによって、血管や神経において様々な反射が起こるのですが、そのうちの一つである軸索反射の作用によって施術直後から鍼をした部位の血流が良くなります。

これによって頭痛を引き起こしていた筋肉の緊張がほぐれ、痛みを引き起こしていた発痛物質が流れていくことで、即座の効果を感じることができます。

頭痛に対して鍼治療が効果的かつオススメな理由 

皆さんは、頭痛が出た時はどのように対処をされていますか?

頭痛薬を飲んで早めに寝たりして、なるべく身体を休めるようにする方が多いのではないでしょうか?

これらの対策には全く問題ありませんが、中には薬が効かなかったり、どうしても仕事を休めなかったり、毎年同じ時期に頭痛に襲われたりして、なかなか改善しない頭痛に悩まされている人も少なくないかと思います。

そのような場合は鍼治療が非常におすすめです。

頭痛に対して鍼治療がオススメな理由は以下の3つです。

  • 即効性がある
  • 副作用が少ない
  • 原因から改善することができる

それぞれ順番に見ていきましょう。

即効性がある

頭痛に対しての鍼治療は効果に即効性があります。

即効性がある。

先述したように、神経の反射によって施術直後から筋肉が緩んだような感覚が現れ、その効果の持続性も高いものがあります。

施術直後から数時間で効果が表れ、一度の治療でも数日間は効果の持続が期待できます。

繰り返し鍼を行うことで再発の予防も行えます。

副作用が少ない

副作用がない

薬のように服用した後に眠くなったりすることが少ないので、仕事や日常生活に支障をきたす必要なく頭痛を改善することが可能です。

原因から改善することができる

頭痛薬などとは異なり、頭痛そのものの軽減だけを目的に施術を行うわけではなく、頭痛を引き起こしている原因である筋肉の緊張を改善することが可能ですので、根本的な改善が期待できます。

当院で行なっている頭痛に対する鍼治療 

以下の写真は当院で実際に行っている頭痛に対する鍼治療の様子です。

頭痛に対する鍼治療

写真の通り、基本的には首から肩の筋肉を全体的に刺激するような鍼治療を行い、鍼に低周波の電気を流すことによって、頭痛の原因となっている筋肉の緊張を緩めます。

(上記写真の患者さんは電気の刺激が苦手なので鍼通電は行っておりません。)

筋緊張性頭痛、片頭痛ともに重要な施術ポイントは共通していますが、緊張性頭痛の場合は、後頭下筋群の緊張を緩めることで頭が締め付けられるような痛みが改善され、片頭痛の場合は、側頭筋を中心に鍼をすることで、ズキズキと拍動するような痛みを改善することが可能です。

筋緊張性頭痛の原因の一つである後頭下筋

また頭部や手足にも鍼を行なって、身体が副交感神経優位のリラックスモードになるような刺激も行います。

*頭痛に限らず慢性的な痛みでお悩みの場合は、自律神経の内、交感神経が慢性的に優位に働いている場合が多く、この場合は原因となっている筋肉の治療だけでなく、自律神経に対するアプローチも必要となってきます。

原因となっている筋肉を緩めるだけで症状が改善しないか、大幅に軽減したものの、あと少しの痛みが取りきれないといった場合は、痛みの感覚や伝導機関に問題があると考え、肩首周りの筋肉だけでなく、頭部や手足末端に鍼を行う場合もあります。

一回の治療時間の目安は大体30分程度で、初診の場合は問診などを含めて60分ほどお時間をいただいております。

治療回数の目安は急性の頭痛の場合は1回〜3回程度、慢性頭痛の場合は5回から10回程度です。

まとめ 

以上が頭痛に対する鍼治療についてと、実際に当院で行なっている頭痛に対する鍼治療の内容です。

繰り返しになりますが、筋緊張性頭痛や偏頭痛は当院において最も治療成績が良い疾患の一つです。

病院で検査をしても異常がなかったにも関わらず慢性的な頭痛に悩まされている方は是非一度鍼治療を試してみてはいかがでしょうか?

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ほまれ鍼灸接骨院院長 富本 翔太

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