眼精疲労に対する鍼灸治療について

2024.05.31

眼精疲労に対する鍼治療について
目次

院長の富本 翔太です

こんにちは、大阪府豊中市のほまれ鍼灸院の富本です。

今回は眼精疲労に対する鍼治療について書きます。

鍼灸院の来院動機ランキングでは肩こりと腰痛がトップで、時点に膝の痛みなどが続きますが、昨今はスマホやパソコンが普及したことによる影響なのか眼精疲労で来院する患者さんの数も非常に増えています。

辛い眼精疲労

当院においては患者様の来院理由のトップ5に位置するくらい、沢山の方が目の奥の痛みやだるさを訴えて来院されます。

そもそも『眼精疲労が鍼で治るなんて聞いたことがない』という人がほとんどかと思いますが、実は眼精疲労に対して鍼治療は非常に有効なんです。

この記事では、眼精疲労に対してなぜ鍼治療が有効なのか?当院で実際に行っている眼精疲労に対する鍼治療の様子について解説していきます。

是非最後までお読みください。

なぜ眼精疲労に対して鍼治療が有効なのか?

なぜ眼精疲労に対して鍼が効くのか不思議に思う人も多いかと思います。

眼精疲労に鍼が効くの?

どうして目の疲れに鍼が効くの?

一般的に眼精疲労を感じたときに行う対処法で、代表的なものは目の周りのマッサージや、目の周りを温めるホットアイマスクなどではないでしょうか?

眼精疲労にホットアイマスク

目の周りの筋肉をほぐしたり、温めることは確かに心地良く、目の疲れが軽減する感覚もありますが、よっぽど軽度の眼精疲労でない場合、多くの方が数時間もすれば症状が元通りになっているといった経験をされているかと思います。

眼精疲労に対して鍼灸が効く1番の理由は、後程詳しく説明しますが、眼精疲労の1番の原因である後頭下筋に対してピンポイントで的確に刺激を入れることが可能だからです。

後頭下筋

後頭部に存在する4つの筋肉をまとめて後頭下筋群と呼びます。

この筋肉の緊張を緩めることができれば、ほとんどの眼精疲労に対して大きな効果が期待できますが、後頭下筋が深部に存在していることから、マッサージなどで表面から刺激を入れているつもりであっても後頭下筋には刺激が届いていないといった場合も少なくありません。

鍼であれば、深部に存在する後頭下筋に直接刺激を届かせることが可能です。

眼精疲労に対する鍼治療

眼精疲労に対する鍼治療では、眼精疲労の根本的な原因である後頭下筋に対してと、目の周囲や後頭部に存在するツボに対して2種類の刺激方法で治療を行います。

後頭下筋に対する鍼治療

後頭下筋

後頭下筋は後頭部の最も深層に位置する筋肉で、主に首や目の細かい動きを司っています。

スマホやパソコンを長時間見続ける際、目は様々な方向に細かく動いており、長時間画面を見続けることによって疲労の原因となります。

また、後頭下筋群には頭の向きを細かく調整する役割もあることから、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けることによっても負担が溜まる場所です。

デスクワークによって後頭下筋に疲労が溜まる様子

つまり座っている状態で、パソコンやスマホをずっと触るような動作を行なっている際は、この後頭下筋が常に持続的に緊張を強いられている状態となっています。

深部に存在している筋肉なのでマッサージや指圧では直接刺激を入れることが難しく、ストレッチで伸ばすことも難しい筋肉ですが、鍼であれば後頭下筋の特に緊張が強い部分に対してピンポイントに刺激を入れることが可能です。

後頭下筋の緊張が原因となって眼精疲労が発生している方の場合は、ここに鍼をすると、普段の目の周りの疲労感やダル重い感覚が再現されるようなズシンと響く感じが出現します。

以下は当院で実際に行なっている眼精疲労に対する鍼治療の様子です。

当院で実際に行なっている眼精疲労に対する鍼治療
院長の富本 翔太です

後頭下筋に加えて、首肩の筋肉のコリをほぐす鍼を行なっています。

一回だけでもかなり目がスッキリします。

眼精疲労のツボ

眼精疲労に対する鍼治療で使用するツボは以下の6つです。

  • 天柱(てんちゅう)
  • 風池(ふうち)
  • 寛骨(かんこつ)
  • 百会(ひゃくえ)
  • 眉衝(びしょう)
  • 太陽(たいよう)

赤色で表記されているツボは当院でよく使用するツボです。

天柱と風池は後頭下筋上に存在するツボで眼精疲労にはもちろん、首肩こりや頭痛など様々な症状に対して用いられるツボです。

天柱と風池

太陽は眉毛と目尻を結んだ中点から少し後ろにズレたポイントに存在しており、こちらも目の疲れだけでなく頭痛などにも使用する代表的なツボです。

太陽の場所

眼精疲労に対する鍼治療なら豊中市のほまれ鍼灸院へ

眼精疲労に対して鍼治療は非常に有効です。

多くの方が1回から数回の治療で『目が楽になった』『目の奥がスッキリした』といったような効果を実感していただけます。

根本的な原因は画面の見過ぎによることがほとんどですので、原因となる動作を繰り返し行なっている場合は症状も現れますが、それでも鍼をすることで痛みや不快のレベルを非常に低い状態でコントロールすることが可能です。

後頭下筋に対する的確な鍼治療はどこの鍼灸院でも受けられる手法ではありません。

眼精疲労に対する鍼治療なら、豊中市のほまれ鍼灸院へお越しください。

ほまれ鍼灸院

阪急豊中駅から徒歩3分で、平日は夜20時まで土日も診療しております。

ほまれ鍼灸接骨院院長 富本 翔太

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