セブ島探訪記初日前編〜それぞれのガチャ〜

セブ島の日常
目次

院長の富本 翔太です

こんにちは、豊中市のほまれ鍼灸院の富本です。

先日からお伝えしていたとおり、9/13(金)〜9/17(火)まで5日間のまとまった休暇を頂き、フィリピンはセブ島に行って来ました。

NYで理学療法士として活躍する日本人の須賀先生が行う、慢性痛とそれによる運動恐怖に対する考え方やアプローチについてのセミナーを受講するためです。

慢性痛、運動恐怖

須賀先生の紹介記事がPT OT STネットさんの方に掲載されていましたのでリンクを貼っておきます。

須賀先生の詳細なプロフィールとインタビュー記事はこちら

須賀先生は理学療法士としてNYで働かれており、現在はクリニックでの臨床はもとより世界各地を巡ってセミナーを開催されています。

セミナーは昨年度も行われており、その際はセブ島ではなくマニラで開催され多数の参加者を集めたようです。

何でもそうですが、初回が好評でないと2回目の開催はないでしょうから、クオリティーに関しては間違いなさそうです。

対象者は理学療法士ですので、豊中で一人で小さな鍼灸院をやっている私が、理学療法士でもないのになぜこれに参加するのか疑問に思われる人もいるかも知れませんね。

簡単に説明すると、理学療法士であり人生の先輩でもある堀先生に誘ってもらったことがきっかけです。

理学療法士 堀先生

・甲南女子大学 理学療法学科 教授

・理学療法士 堀 寛史(ひろふみ)先生

セミナーに関してはもちろんですが3泊5日の旅路の中で色々なことがあったので、早速ですが自分自身の振り返りも兼ねて3泊5日の旅程をつらつらと書き記そうと思います。

備忘録を兼ねて、できるだけ詳細にまとめていきますので、複数の記事に分けてアップしていきます。

初日 9/13(金)

今回の日程は関空からマニラに飛び、マニラで数時間待機した後に、マニラから国内線でセブ島に飛ぶという日程でした。

航空券

3泊5日で航空券とホテル代の合計が50000円弱と激安だったことから、マニラでの乗り継ぎ時間が長く、初日の日程は13時半に関空発の飛行機に乗り、17時半頃にマニラ到着。

その後5時間近く待機した後、セブ行きの飛行機に乗るという旅程です。

関空には出発3時間前に到着。

関西空港

かなり早めに到着したものの、昼ご飯を食べたりトイレに行ったりとなんだかんだしているうちに時間はすぐに過ぎ去りチェックインゲートに移動。

今はとても便利な時代で、今回使用したTrip.comの場合だとチケットを発券したりする必要はなく、スマホの画面を見せるだけでチェックインすることが可能です。

フィリピンの場合は渡航証明書なども必要なくパスポートさえあれば大丈夫なので気持ちがかなり楽です。

ただし、入国の際にウェブ上で入国申請が必要となっています。

入国申請

大体の人は事前に申請を済ましておくようですが、勉強会の内容以外ほとんど何も調べていなかった自分は、『あとでやればいいか』と後回しにして出発ゲートに移動。

結果的に言えば、事前に行っていなかったことでマニラについてからかなり手こずることになったので、今後フィリピンに行く用事のある人は事前に行っておくことを強くお勧めします。(ほとんどいないでしょうが)

そんなこんなしているうちに出発時間が近づいて来たものの、何らかの理由で飛行機の出発時間が30分ほど遅れることに。

とは言っても、30分なんて時間は久しぶりの海外にどこかワクワクしている自分にはあっという間で、今回ご一緒させて頂いた堀先生と色々話しているうちにいつの間にか時間が経ち飛行機に乗り込みました。

飛行機の座席ガチャは大外れ。

最近は〇〇ガチャという言葉が流行っていますよね。

親ガチャ、上司ガチャ、出身地ガチャなど、自分の意思では決められない条件や運命などに対して使われる言葉です。

Wikipediaによると〇〇ガチャの意味は以下のようです。

派生した若者言葉俗語さらにはネットスラングとして、自らの意志でそれを選ぶことが出来ず、なおかつそれによって人生が決定される(またはされてしまった)ことを意味する「○○ガチャ」(親ガチャ、子ガチャ、身長ガチャ、顔面ガチャ、配属ガチャなど)という語もある[

様々なガチャが存在しますが、一番身近なガチャが座席ガチャではないでしょうか?

座席ガチャ

人生に影響を及ぼすほどではありませんが、自分で選べないが、それによってかなり大きな影響を受けるという点においては座席ガチャはバカにできません。

皆さんも経験されたことがあるでしょうが、飛行機や新幹線は前後左右の人間によって、そこでの快適度合いが大きく変わりますよね。

新幹線の横の席がクチャラーだったら。。。

長距離バスの横の人が極度に太っていたら。。。。

中でも飛行機は他と比べてもダントツで長時間ですから、外した時のショックはそれだけ大きくなります。

結論から言って、関空からマニラまでの座席ガチャは大外れでした。

格安旅行なので課金しない限り当然座席は選べません。

できれば窓側、そうでなくても通路側で三列シートの真ん中だけは避けたいと思っていた私に渡されたチケットは窓側席でした。

よっしゃ、座席ガチャ当たり!と思ったのも束の間、横の座席に小学生くらいの小さい男の子が座り、

さらにその横の席、つまり通路側の席にはその男の子の父親が座りました。

通路を挟んで反対側のシートに、そのご家族が横一列で座っています。

当然、男の子は窓側が良かったと口にします。

周りに聞こえるくらいの大きな声で。

正直お父さんと席を変わってあげても良いと思ったのですが、自分から言うのも何だか変な気がしたのに加えて、どうしても窓側がよければ数百円課金すれば指定できることから、それをしていない以上、どのような席であっても受け入れるのがLCCです。

自分も子供がいますが、『窓側が良い!』と子供が言い出すことなんてチケットを取る時点で分かりきっていることですから、席が窓側でなかったのは、厳しい言い方をするならば親の責任でしょう。

頼まれたら変わってあげようと思いましたが、親御さんから声をかけられることはなく、お子さんはお父さんのAirPodsを借りてiPadでアニメを見始めました。

離陸前は私の身体の上にほとんど乗っかって窓を除いていたお子さんも、流石にアニメの前には上空から見える雲などは魅力的でない様子ですっかりおとなしくなり、座席ガチャは一旦落ち着いたと思えました。

それぞれのガチャ

子供はテレビやアニメに夢中になりますから、その後しばらくは静かなフライトが続きました。

読書に疲れた私は、前もってAmazonプライムでダウンロードしていた『ラーゲリより愛を込めて』を見ていたのですが、急に横の子供がモゾモゾと動き出しました。

『トイレに行きたいのかな?』と思い、ふと父親の方を見ると、父親はアイマスクをして爆睡している様子。

『トイレに行きたいと一言言えば良いのに』と思っていたら、あろうことか子供が座席の下に潜り込み、座席の下でモゾモゾと動き出しました。

トイレに行く様子はありません。

自分の席だけでなく、私の席の下にも潜り込んでモゾモゾとしています。

流石に迷惑が過ぎるので、声をかけようとしたタイミングで、あまりのモゾモゾによって目が覚めたのか父親が『お前何しとんねんボケ』と子供に注意をしました。

すると、子供がすごく小さいボソボソした声で『AirPodsを無くした』と一言。

どうやらAirPodsを座席の下かどこかに落としてしまったようで、それを座席下に潜り込んで探していたようです。

なるほど、それでさっきから奇行とも取れる行動をしていたのかと、心の中で腑に落ちていたところ、父親が『はぁ?お前、俺の大事なAirPods何無くしてくれとんねん。今すぐ探せ。』と強烈な一言。

周囲に多大なる迷惑をかけているにも関わらず(迷惑をかけているのがわからないのか?)なんと、そのまま子供に座席下に潜り込ませてAirPodsを探させます。

しばらく探していても無さそうなところに、『お前AirPods見つからなかったら、見つかるまで飛行機降りてくんなよ』強烈な一言。

飛行機が離陸する際のはしゃぎようが嘘だったかのように、子供はシュンして意気消沈している様子。

どうやら初めから父親に言わずにモゾモゾと座席の下に潜り込んで自分で探していたのは、父親がかなり子供に対して強く当たるからのようです。

普通は飛行機が着陸して乗客が降りた後に探すべきでしょう。

非常識で迷惑極まりない行為です。

ラーゲリより愛を込めてを見て半泣きになりつつあった私の目がすっかり乾ききってしまったばかりか、それ以上にあまりの親の非常識さに言葉を失いました。

それは親が周囲の人に気遣うことができない点だけでなく、子供に対してお前とか、ダルいとか非常に悪い言葉を使用して罵倒し続けている点です。

家庭のことは家族にしかわからない。

それは確かですが、この子供が親の愛情を受けていないことは数時間横に座っているだけで十分過ぎるほど理解することができました。

私は座席ガチャを大きく外してしまいましたが、どうやらこの子供は親ガチャを外してしまったのではないかと心配になり、せいぜい数時間で解放される私の座席ガチャなど大した悩みではないかと自分自身に言い聞かせ、ニノイアキノ空港への到着まで辛抱し続けました。

セブ島探訪記その2に続く。。

ほまれ鍼灸接骨院院長 富本 翔太

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